まず、預け入れ荷物が紛失する、中身が盗られる件。空港職員がグルらしく、X線検査装置を使って金目の物が入っているスーツケースを特定しピンポイントで盗むという話です。私もやられましたよ。スーツケースを開けられて、お土産用の腕時計(安いヤツですけど)だけを抜かれました。腕時計の箱は残っていたのがまた腹が立つ。
空港職員がグル、というレベルではなく、シンジケートがあるとの話もあります。ビジネスとして一定の割合でスーツケースを盗っているのだとか。疑いのある空港職員を解雇しても、新規に雇用される職員がシンジケートにつながっているので改善しないらしい。
一度、イギリス系のコンサルト会社に空港での荷物のハンドリングの改善業務を委託したけれど、そのコンサル会社は途中で業務を降りたというウワサも聞きました。その理由は「命が危ないので。」だったそうです。
それで、乗客側の対抗策として、預け入れるスーツケースをプラスチックフィルムでぐるぐる巻きにすることが始められました。フィルムでぐるぐる巻きにすればスーツケースを開けにくくなる、開けようという気を失せさせるということで効果的なようです。が、あるときヨハネスバーグ空港を利用したら、前回までなかったフィルムぐるぐる巻き屋さんが空港内にたくさんできていてびっくりしましたよ。荷物の盗難、紛失に抜本的対策が打てていない中、とりあえずフィルムぐるぐる巻きサービスでお金を稼ごうというその魂胆がまた腹立たしい。。。
私の場合、ヨハネスバーグ空港を経由してジンバブエのハラレの空港で荷物を取り出す時に荷物が出てこず、出てきた時にはスーツケースに開けらた痕跡があって、そこで荷物のクレームをしたんですが、ハラレの空港の人が言うには、「荷物のことでクレームがつくのはほとんどヨハネスバーグからのフライトばっかり。ナイロビやアディスアベバからくるフライトではそんなにクレームない。」とのこと。やれやれです。
ヨハネスバーグ空港に着いたある乗客が、宿泊するホテルへの行き方を空港職員に聞いたら、その職員が悪党とつながっていて、行き先のホテルで待ち伏せされたという事件もあったと聞きましたねぇ。
それから、犯罪ではないんですけど、ヨハネスバーグ空港では自分のフライトのチェックインカウンターがどこか、非常に分かりにくいんです。電光表示板では2時間先くらいまでのフライトについてしかチェックインカウンターの番号が表示されておらず、それも表示板ごとに表示内容が違う。国際、地域、国内でなんとなく分けられているようにも見えるけど、徹底していない感じ。それで、広い空港をウロウロ探しまわることになるんですが、乗り継ぎ時間に余裕がない時はかなり焦ります。ときどき、空港職員やポーター風の人が教えてくれるんですが、言っていることが間違っていたり、教えたんだから金払えとすごまれたり。空港職員ではなくお目当ての航空会社の人に聞くのがいいんですけど、なかなか見つからなかったり、質問するにも長い列に並べと言われたりするし。はぁ。
それからそれから、空港自体の停電という経験もしましたよ。航空管制、チェックインくらいは予備電源でなんとか動かしたようでしたが、他は真っ暗。お店もキャッシャーは開かなくなるし決済もできなくなるしで、麻痺。私の乗った飛行機も2時間位くらい遅れて、しかも機長が「停電の影響で預け入れ荷物の仕分けができていません。当機にもお客様全員分の荷物が載っていないのは承知していますが、これ以上出発を遅らせることができませんので、離陸します。」とか言う。案の定、到着地で荷物は出てきませんでした。
しかしまあ、空の表玄関がこの調子で、よくワールドカップ(2010年)が開催できたものだと、違う意味で感心します。たぶんワールドカップの時は、国を挙げて治安維持と交通機関の秩序維持にがんばったんでしょうねぇ。
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私自身は、15回くらいヨハネスバーグ空港を使っているはずですが、上記のように腕時計を抜かれたのが1回、空港の停電のせいで荷物が遅れたのが1回、普通に荷物が出てこなかった(2、3日後に出てきた)のが1回。百回は使っているはずの日本の国内線で荷物が出てこなかった記憶はないので、やっぱりトラブルの確率は高いですね。
これから南アフリカに行こうという人を脅かそうとかそういう気はないですし、すてきな観光地もたくさんある国です。それに、なんといってもヨハネスバーグ空港は南部アフリカのハブ空港です。上記の話も私が聞いた話ということで、ウワサの域は出ないです。しかし、何かと面倒の多い空港なのも確からしいので、利用される方は十分にお気をつけて、乗り継ぎの場合には十分に時間の余裕を持ってお出かけくださいませ。
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